更年期障害と似たような病気にはいくつかあり、更年期かなと思ったら実は他の病気だったというケースもあります。
「きっと更年期だろうと」勝手に決め付けず、どんな原因から引き起こされているの診断を受けることが必要です。
更年期と間違えやすい病気にはどういったものがあるのかを知っておきます。
更年期障害と間違えやすい病気1「糖尿病」
更年期障害と間違えやすい症状として、顔や手足のむくみ、口の乾燥、便秘、全身の倦怠感が挙げられます。
糖尿病の特有の症状として視力の低下、目のかすみ、口臭、体重の減少、傷が治りにくい、外陰部の痒みが挙げられるので、更年期と間違えやすい症状にプラスして糖尿病特有の症状が出たら、血糖値を調べてもらうようにします。
更年期障害と間違えやすい病気2「高血圧」
更年期と間違えやすい症状として、めまい、頭痛、ほてり、耳鳴り、肩こり、頭痛、のぼせが挙げられます。
更年期障害は自律神経の乱れによって高血圧になりやすく、血圧が不安定で変動しやすいという特徴があり、更年期を過ぎると血圧が落ち着いてきますが、血圧が高い状態を放置してしまうと脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めてしまうため、血圧が異常に高い状態が続く場合は診断を受けるべきです。
更年期障害と間違えやすい病気3「メニエール病」
更年期障害と間違えやすい症状として、耳鳴り、めまい、吐き気が挙げられます。
メニエール病がかかりやすい年代が30代から50代であることから、更年期障害の症状が出る年齢と重なるので間違えやすいのです。
症状の中でも吐き気が酷い場合は病院での診察を受けるのをお勧めします。
更年期障害と間違えやすい病気4「甲状腺機能障害」
この病気は更年期障害の症状とすごく似ているので、更年期だからそのうち良くなると放置してしまい、実は甲状腺機能障害であったというケースは少なくありません。
更年期と間違えやすい症状も他の病気と比較して共通する部分が多く、発汗や動悸、体重の増減、髪が抜ける、むくみ、全身の倦怠感、便秘、皮膚の乾燥、生理異常や経血の増減が挙げられます。
首が腫れていると甲状腺が肥大しているということなので、更年期障害ではないと判断しやすいですが、見た目では分かりにくい場合もあります。更年期障害かどうか不安な場合は、血液検査で甲状腺ホルモン値を調べることで診断できます。
更年期障害は他の病気と症状が似ている部分があり、更年期障害だと思いこんでしまうケースが多いので、更年期障害かどうか分からなかったり、不安に感じたら、病院で診察を受けて、更年期障害が原因なのか、それとも他の病気が原因なのかをはっきりさせておくことが大切です。